ナチュアのHinterhof

オーガニック・リサイクルなど、地球環境に優しい商材を海外から直輸入しているネットショップ・ナチュアデアエルデの運営者が綴る海外珍道中、日常に起こる珍事件、その他プライベートで感じることを書き散らかします

2008年07月

遡る事10年くらい前、私と友人は夏も終わりに近い秋口、富士急ハイランドへと出かけた

暑い中、お目当てのジェットコースターに2時間30分並んだが、ボルテージは最高級!
うひゃひゃ、うひゃひゃな1日を過ごす。
そして今回、いや、永遠に語り継がれるであろう「グレートザブーン」というジェットコースターに乗る。

これはその名の通りザブーンなジェットコースターで、水上にレールがあり、そこを滑り降りるのだが、
その瞬間濡れるので入り口にはポンチョが販売されている。
つまり「濡れたく無い人は買ってください!」な乗り物だ。

私と友人は顔を見合わせ、
「別に濡れてもいいよね。むしろ女は黙って濡れネズミ!」
なんてな事を言いながらポンチョ放棄組になる。
周りにはワラワラとポンチョを着た人々が並んでいる。
放棄組みは私達と少し前にいたナイスガイ4、5人組のみ。

「濡れてなんぼだよねぇ?!全くぅ。。。」なんて話ながら順番を待つ。
乗り終えた人たちを見てもさほど濡れていない。
すると、放棄組みナイスガイ達はおもむろにTシャツを脱ぎ始めた。
なんと?!上着だけ死守する気なのだ!
むむぅ。。。
こんな時少しジェラシーである。
男性は上半身裸になるという着こなしが許されるのだ。

そんなナイスガイ達が大興奮で戻ってくる。
順番待ちの人々は彼等を微笑みで迎える。
そしていよいよ私達の番である。
前から2列目の席に座る。
ギャラリーは、女2人がポンチョ無しと言う勇敢な姿に魅入る。
むしろ物珍しそうな視線だったかも知れない。

緩やかな流れに身をゆだね、うつらうつらと進む。
そしていよいよ、その名の通り「ザブーン」ポイントである。
「きゃあぁぁぁっ!!!」
満面の笑みで迎えたその瞬間、前列の女の子が「きゃあっ!」と、顔を伏せた。
「なに?!」
一瞬、前方が霧が晴れたように明るくなり、次の瞬間っ!
「ざぶ〜ん!!!」
もう一度書く。
「ざぶ〜ん!!!」

・・・見事な濡れネズミっぷりである。水も滴る、何とやらだ。
いや、そんな生易しいものではなく、尋常じゃない程のびしょ濡れ。
確かに濡れるつもりでポンチョは着なかった。
しかし、前列の女の子が壁となり、彼女舐めで水が来ると思いすっかり油断していた。
直撃である。
友人も濡れたが、場所的のせいか前列の女の子のせいか、私の方が格段に濡れている。

乗り物を降り立つと、順番待ちの人々の「ポンチョ買ってよかったね」視線が痛い。
Tシャツを脱いだナイスガイ達が恨めしかった。
髪からズボンまで水が滴り落ちる。
楽しんだは楽しんだが、台風中継に行った帰りのアナウンサーみたいになっている。
しかも陽はどっぷり落ち、辺りは暗い。

少し大またに歩いていると、後ろから来たカップルに「風邪引かないで下さいね~」と声をかけられる。
「あ〜いっ!」
なんて明るく言ったものの目は笑っていなかった。
そんな私に向かって「助手席には、濡れた服じゃ乗せないよ!」
と、一緒に戦い抜いた戦友の冷たい一言。
このままでは車にも乗車させてもらえず、帰る手立てを失くしてしまう。
しょんぼりしながら富士急ハイランドのショップにて、Tシャツとハーフパンツを買い、着替えた。

それ以来、富士急ハイランドには行っていないが、今年の秋口に再チャレンジ話が浮上している。
今度は着替えを持参するか、素直にポンチョお買い上げを検討せねばならないのであった。

著者:マーク・ライナス 監修・翻訳:寺門和夫さん
よ、ようやく完読。

この本は、世界中の科学者の研究成果を元に、
今後100年間で6℃上昇されると言われている世界の平均気温を、1℃上がるとどうなるか、2℃あがるとどうなるか、6℃上がると・・・という具合に、1℃上昇するごとに世界で起こると想定される事象が詳細に書かれている。

1℃〜2℃の上昇は、世界の一部の地域の旱魃の可能性や、北極の気温上昇などの、
現在地球温暖化で騒がれている問題が書かれており、想像する事は可能である。
しかし、3℃上昇すると乾燥の度合いは人間が適応できる範囲をはるかに上回るとある。

3℃と言うと、初夏から真夏にかけての日々の平均気温は2〜3℃変動があるし、
意識的には大した事では無いように思える。
が、比較するべきところは昨日今日の温度差ではなく、去年、一昨年、10年前の同じ時期の平均気温の話である。
ここ最近の関東の平均気温は28℃〜32℃前後。
平均気温が3℃上昇すると言う事は、32℃〜35℃が夏の関東地方の平均気温になるという事だ。
これは関東地方の話だが、世界で常に40度近い気温の場所は、43度平均になる。
ここから想像を遥かに超える現象が起こり始める。

4℃になると、世界中の海面水位が現在より0.5メートル以上上昇し致命的な浸水が始まる。
農業地帯の大部分を喪失し、飢餓が最大の課題となってくる。
5℃の上昇は、地球がまったく別の惑星となる。
人類が居住出来る場所が少なくなり、内乱や民族・地域紛争が勃発するという事が一番起こりえるシナリオのようだ。
6℃の上昇は、何が待ち受けているのか想像だにしない。
現在の気候モデルのほとんどは、2100年までに6℃の気温上昇をシュミレーションしていないらしい。

この本は1℃上昇するごとに、だんだん難しい話になってくる。
私も完読と言ったものの、もう一度読み返してみないと理解出来ていない部分が多い。
現在騒がれている温暖化問題は、政治的な思惑、経済発展への欲望、私利私欲がうごめいていて、
地球の危機を考えられているのか、いささか疑わしい。
しかし、便利な世の中が地球や人類以外の生物に負担を強いているのは悲しい現実である。
地球の悲鳴に耳を傾けるべく、この本を手に是非考えて欲しい。


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