原作の「マッハGoGoGo」を観たことが無い

なので、何の先入観も無く観にいった。
まず、これは映画というよりモダンアートのようだ。
イメージとしては、チャリチョコ(チャーリーとチョコレート工場)のような感じで、
町並み、室内の壁紙、家具、洋服、食べ物がとってもカラフルでスタイリッシュ!

本作は、ティムバートン監督だと思っていたが、
マトリックスシリーズでお馴染みのウォシャウスキー兄弟の監督作品だった。
ちなみに私はマトリックスシリーズを1作も観たことが無い。
キアヌリーブスが苦手という理由で見逃し続けているのである。

さて、この映画は何と言っても車がSo Cooooooool!!!!!
レースシーンにしか出てこないので、ゆっくり観る事が出来ないのが残念なのだが、
主人公の乗るマッハ号もさる事ながら敵の車もなかなかカッコイイ。
そしてそのマッハ号、是非一度運転してみたい。
天才的なドライビングテクニックが無いと乗りこなせないのだが。

滑るようなドリフト、回転ジャンプ、砂漠、雪山でのカーアクション、驚くような敵の攻撃、
ジェットコースターのようなレース場、レースシーンのスピード感は必見である!
カーアクションだけではなく、人間どうしのアクションシーンや要所要所にユーモアーシーンもあり、
カーアクションが苦手な人にもお勧めである。

内容は、企業の裏社会でうごめく莫大なブラックマネー、不正や汚職に巻き込まれるカーレース社会、
主人公たちの絆や家族愛が描かれているのだが、先の見えない展開、ありきたりのオチを求めない人にとっては、いささか退屈に感じてしまうかも知れない。私は先が読める展開でも十分に楽しめた。

今回の映画館には30名もいない観客の中に1名、外国人男性がいた。
その彼が、ワヒャヒャと高笑いを繰り返してくれる。私達も安心してキャーキャー楽しんだ。
日本人の映画鑑賞は礼儀正しくなんだか、道徳心なんだか、おとなしく控えめに観る傾向にある。
そして他人が声を上げる事を不快に思われる場合もある。
なので私も友人も声を押し殺して鑑賞する事が多いのだが、他に声を上げて楽しんでいる人を見かけると、
安心して私達も自然なスタイルで映画を観る事が出来るのだ。

この映画のアトラクションを、ディズニーリゾートで作ってくれると嬉しいのだが、ワーナーなので無理か。。。