先日、テレビでようやく観る事が出来た「ゲド戦記」

公開した当時、いつも連れ立って映画を観る友達が、
ドイツへのワーキングホリデーに行っていた事もあり見逃していた映画である。
その友人が、テレビのゲド戦記をビデオに撮っていたので早速鑑賞会。

公開当時の評判など、聞かれてもいないのに、ありったけの説明を友人に披露した。
ヒットした「テルーのうた」は、新人のハープ奏者が大抜擢された、
だの要所要所に知ったかぶりを散りばめた迷惑な説明。
ご存知の通りハーブ奏者が歌ったのは、前作の「ハウルの動く城」で完全に偽情報である。

ちなみに私はあたかも本当のような知ったかぶりをする。
本人的にはそれが正しいと思っているから嘘つきではない。
どうやら自分は知っていると思い込んでいる大変迷惑な性格のようだ。
この、あたかも世間の意見のような表現で話す話し方は、
実兄もその傾向にあるため我が家の遺伝だと思われる。

運の良い事に、周りには温かい人々が多く、私の話は半信半疑で聞き流してくれているようだ。
話の途中で間違いに気付いたら、素直に
「ゴメン、知ったかぶりした」
と白状すれば、
「いつもの事でしょ」
と受け流してくれる。

さて、今回もそんなありったけの知ったかぶりを披露しながらの映画鑑賞。
鑑賞の前に友人がテレビ情報にある、あらすじと声優を読み上げる。
そのせいか登場人物が全部その本人達に見え、全く感情移入が出来ない。
むしろ、上映しながら声優当てを始めてみたり、ジブリの絵じゃない等、映画とは全く関係のない評論を始める。

テレビ録画のため間に入るCMで新作の「ぽにょ」の歌が始まる。
友人は、その歌がとても好きらしく、立ち上がり「ぽにょぽにょ」歌い出す。
しかも、困ったことにその歌は中々頭を離れない。
ゲドを観ながら、ぽにょぽにょ廻っている。

結局、この映画の感想は、「言葉がややこしくて難しい」だ。
誰が主人公だったのか、ゲドの見せ所は何故無いのか、子供たちにこの映画はわかるのか?謎だらけだ。
つまり、面白くなかった。
これは本で是非読みなおしてみたいのである。