日頃、うどんばかりを食べているがざる蕎麦も好きだ

急に食べたくなり、駅構内の立ち食いそば屋にて心を満たす。
食を満喫しながらふと思い出が甦る。
数年前、友達と3人で「青春18切符東京〜北海道」の旅をした。
全て各駅停車という、耳にすると恐ろしい旅だが、参加者達はむしろその珍道中を楽しむ過酷な旅だ。

そんな旅の途中、岩手盛岡駅にて「わんこ蕎麦」を食べる事にした。
日頃スモールイーターの私だが、果てしなく食べれるのでは?と、密かに思っている食べ物がいくつかある。
ざる蕎麦、おもち、焼肉、カレーライス、チクワだ。
カレーライスに関しては、現実的ではなく、興味本位でどこまで食べれるかに挑戦したいだけであり、
焼肉に関しては、小学生の頃バレーボールクラブでのバーベキュー会において、
監督の男の先生と最後まで食べ競った思い出がある。

そんな中わんこそばという晴れ舞台に参戦である。
いよいよ蕎麦現る!

がしかし、一人一人お姉さんが付いてくれるのではなく、そばが入った器を机に置かれる。
ちょっと残念に思いながらも色んな薬味で味わいながら食べる。
東京から一気に盛岡まで北上したとは思えない喰らいっぷりである。
器がどんどん積み重なる。

いよいよ50杯を過ぎたあたりに、ここぞとばかりにお姉さん登場!
何ぃ?!
この佳境に入り、蓋を閉じるまでおかわりを入れ続けるという、わんこそばの醍醐味が始まった!

きゃあきゃあ!
2人に1人のお姉さんが付いていたので、どうにか蓋を閉めるべく友達とタイミングを見計らうも、
お姉さんは何枚も上手。食べ終わると同時にそばが滑り込む。
そんな悪戦苦闘を暫らく繰り返し、友達は泣きを入れて蓋を閉めた。
100杯を目指していた私も、76杯で力尽きた。。。

お会計とともに、記録証明書をもらうべく並んでいると、前にいたおじさんが嬉しそうに
「姉ちゃん何杯食べた?」
と、声をかけてきた。
残念な結果を伝えると、
「女の子は普通50〜60杯だから、たいしたもんだ」
と、慰めてくれた。そのおじさんは130杯くらい食べてたと思う。
意気揚々と去っていくおじさんを見ながら、この次は必ず100杯。。。と、心に誓った。