いよいよ学校である

受付は2階なので入り口すぐにある狭い階段を上る。
絨毯の階段横の壁には、ルームシェア募集や学校行事などのイベント情報が掲示してある。
上りきった左手の受付に入り入学手続きを済ませる。
そしてクラスを決めるインタビューのため、別の部屋の食堂待機。インタビューがあるとは知らなかった・・・。

食堂と言ってもテーブルと椅子がまばらにあり、ちょっとしたカフェのようになっている。
そこには学校側で雇っている店員さんがいて、トーストやサンドイッチ、スナック、コーヒーなどの販売をしている。
とりあえず空いている席に座る。
外国人グループと日本人グループが数人お喋りをしている。
正直なところ、到着してすぐに日本語が耳に入って少しがっかりした。
語学留学に行く日本人には、大きく分けて2パターンいると思うのだが、
1つは日本人同士で仲良くやっていくパターンで、2つ目は日本語を完全シャットアウトすべく、あえて日本人を敬遠するパターン。

私は後者のパターンだった。
一生懸命貯金したと言えども、たった3ヶ月しか現地での勉強期間が無い。
なので日本語には出来る限り触れたくなかった。
後に同じクラスで仲良くなる日本人の女の子2人組にこの日の事を言われた。
「話しかけないでオーラが出ているから近寄れなかった」と。

そしてインタビューである。
学校長の年配の女性が何やら笑顔で話しかけてくる。
さっぱりわからない。
本当に何を言っているのかわからなかった。
ある程度の感覚も通用しない。
いくつか質問した後、校長は笑顔で去って行った。
この時にレベルを判断され、これから3ヶ月のクラスが決まった。