夏である。

何だか今年の梅雨は湿気でベタベタした記憶もあまり無い。
と、言うよりまだ梅雨明けしてないのだろうか?
天気情報を調べてみたが中々思う情報にヒットしないので諦めた。
多分まだ梅雨明けしてないのだろう。

それはさておき、パンダアイス。
これは、私が幼稚園くらいの頃に大ヒットしたアイスである。
もちろん世間で大ヒットでは無く個人的にの話だ。
このアイスは、パンダ型のプラスチックカップにバニラとチョコレートアイスが、パンダのように入っている。
パンダのように入っている、と言われてもキョトンなのだが、耳と目の部分がチョコレートアイスになっていて、パンダの顔を作っている。

何故だかこのアイスが大好きだった。
最近のこだわりアイスのような、バニラビーンスで本格的な味わいをしたバニラ味でもなく、
ベルギー産のチョコをあしらったチョコアイスでもない。
むしろ安っぽいバニラにココアパウダーを混ぜたようなチョコアイスの庶民的なアイスだった気がする。
圧倒的にバニラ部分が多いので、耳を少しづつ食べ、頬のバニラで味を変える。
そんな食べ方や耳のみを先に食べ、何だか分からない丸いしょんぼり顔にしてみたりした。

そういえば最近、アイスで顔を作るというのをテレビで見かけた。
楽しみながら食べると言う事は良いが、
私はやはりパンダアイスのように出来上がった形をいかにして食べるかにこだわりたい。

しかしここ十年以上パンダアイスはさっぱり見かけない。
プラスチックの容器に限界があったのだろうか。
それとも、人気商戦に破れ果かなく散ったのだろうか。
夏が近づくと、ふいにパンダアイスが恋しくなるのである。