DAY 5 (7/24)
12時30分開場、13時開演のマクベスに突撃!

エキシビジョンツアーが12時に終わり、開場までに30分ある。
隣接するスワン・バーで軽食?はチラリと妄想したが、何気に高級なバーだし、そもそもお手製のベジマイトサンドウィッチを持参しているので、グローブ座前のテムズ川の段差に座りLunchをペロリ。同じくエコボトルに持参したボルヴィックをゴクリ。
あっという間にLunchを終え、手持ち無沙汰。
なので、とりあえずグローブ座の激写大会に突入!
正面、真下!近すぎて海老反りで撮影。
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£1.00クッションとパンフレットは入口前で交換。
入口前には飲み物&軽食のワゴンがあり、その横にクッションを補完してる場所がある。で、そこに立っているオジサンに引換券を渡してGetしたのだが、なんとこのオジサンや入場整備したり発券所などのサポートしてくれている人は全員ボランティア!
皆さんお揃いのユニフォーム(背中にVolunteerと書いてる)を着て案内やヘルプをしている。素晴らしい。恐らくグローブ座に限らず至る所でボランティアの方々が活躍していると思うのだが、これだけ身近に活躍出来る場があれば自然とボランティア精神というのも育まれるだろうな。
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12時30分、入口に立っているボランティアのおばちゃんに「もう入れる?」と聞いてみるが、「まだよー」と笑顔で返される。
う〜む、オンタイムじゃないのか?
とりあえず扉の閉まった入口付近でモジモジしていると、観客らしい人々が入口前に群れ出した。
と、同時にようやくオープンセサミ!木製のドアが開かれた。

チケットを見せて階段を上り、自力で席に向かおうとPosition C29を探した。
だがしかし、半円を歩いたところで、どうも何か情報が抜け落ちている気がする。急いで引き返し、席案内をしているオジサンに「じ、自分の席はどこでしょう?」とチケットを見せる。「階段を上って左手に回った「Bay H」だよ」と、親切に教えてくれた。そうか、この「Bay」って括りを見落としたから見失ったのだな。
安堵と共にいざ席に着かん!
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木造。素敵な装い。
右手Bay Hから入って正面が指定席
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自分の席は、上から2列目4人掛けの端っこ。早速クッションを置いてみた
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クッション無いとお尻キツイと思われ
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ステージ真正面!
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舞台演出はこんな感じ
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2階が音楽隊
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観客もワラワラと着席したところで、前から2列目に座っていたご婦人連れのオジサンが、
「クッション余ってるんだけど、誰かいるかい?」と皆に向かって語りかけた。
どうやらオジサン、ご婦人のために2つクッションを借りたらしいのだが、ご婦人は1つで良かったもよう。
自分の隣に座った女性はクッションが無く、それを目ざとく見つけたオジサンが女性に渡そうとしたが、
「私は大丈夫よ」と丁重に断られてしまった。
う〜む・・・・親切に無料で使わせてもらえるのにお断り?と思ったのだが、彼女には彼女なりの何かがあるのだろう。
オジサンなおもクッションの譲渡を呼びかけ、1列目に座っていた女子大生?くらいの女の子2人の内、1人がクッションが無いのに気づく。遠慮がちに友達と顔を見合わせるその女子に「はい」とクッションを渡し、オジサンのクッションがようやく安住の場所に落ち着いた。こんな事もあるのか。ちょっとした微笑ましいエピソードだ。

演劇は何の前触れもなく突然始まった。
高らかな歌声と共に3人の魔女の登場。その1人の女優さん、何と右手の肘から先が失われている?!
のだが、パフォーマンスに五体満足は関係ないのだ!
正直、自分もどこかしらに偏見があるのだろう、一瞬目を見張った。だがしかし、ロンドンの観客は目が肥えている。ましてやシェイクスピア劇、そして大人気のマクベスである。下手な役者など舞台に上がれるはずもない。そして彼女は、この悲劇において唯一喜劇シーンを演じるポーターの2役を演じる。
この場面はこの日一番の喝采を浴びるのだが、本当に素晴らしい演技だった。
体格の大きな男性陣に囲まれ、お道化、卑猥な言葉を発し、ステージをちょこまかと動き回る。笑いと拍手の中シーンは終わるのだが、調べてみるとこの女優はNadia Albinaさんで、このマクベスがグローブ座デビューとの事。とは言え、ヴェニスの商人なども他で演じているらしい。検索してみると、TVドラマにも出演してる。演技派女優さんですな。

ステージ上に限らず、立見席の方から役者が登場したり、観客を巻き込んで演技をしたり、想像を超える演出にとても満足。友人が昔演劇をしていて、何度か小屋に足を運んだ事はあったのだが、プロのを観劇するのは初めてだった。やはりライブっていいな、そう思いながら劇場を後にした。

次のロンドン渡航はオペラ座の怪人とかミュージカルも観劇しよう♪と心に誓ったのであった。